小田原ならではの食べ方
その1 アジのたたき
小田原が発祥という説。
相模湾でアジが豊漁だった昭和40年頃、小田原で遊んだ東京新宿の板前が船で味わった漁師料理のマアジのたたきに感動し、料亭のメニューに板前風アジのたたきとして登場させた。その見た目もあり、瞬く間に全国に定着した、というのが「元祖は小田原」、という有力な説。三枚におろし、葱か玉葱、生姜・紫蘇などの薬味とたたく。秋は、脂肪が
少ないので細かく、5月は脂があるので、大きめにたたくと良いといわれる。また、アジだけでなく、イカのゲソ(足)を入れていっしょにたたくやり方もある。
[caption id="attachment_97" align="aligncenter" width="1024"] アジのたたき[/caption]
その2 まご茶
アジ、本ガツオなどの「刺身」や「たたき」を温かいご飯の上にのせ、熱いお茶(又は出汁)をかける。漁師料理で、忙しい漁の合間に、まごまごしないで食べることができるため、この名前がついたといわれている。まご茶漬けは、余ったアジの刺身を叩いてお茶漬けにしていた「漁師メシ」がルーツと言われており、県内有数の港町である真鶴や小田原漁港ならではの漁師料理です。時間との戦いである漁で「まごまごしないで早く食べろ!」といった意味の言葉が語源とも言われています。おろしたアジを叩き、薬味とともにご飯にのせ、熱いお茶をかけていただきます。地魚の海鮮丼の〆にお茶をかけ、まご茶漬けとして味わえるアレンジメニューを提供しているお店もあります。
その3 おじや
漁師の夜釣りでの食事。スミヤキ、キンメ、ムツなど、頭、ウロコと内臓をとって、ぶつ切りにし、ごはんと水と醤油で炊く。
その4 塩ウズワ
ウズワ(マルソウダ)を塩漬けにした保存食。焼いて食べる。
写真:クックパッド
その5 味噌汁
イワシ、サバなどのぶつ切りを入れた味噌汁。家庭料理。鮮魚の出汁がきいてウマい。小田原漁港周辺の飲食店では、「漁師汁」や「漁師のアラ汁」という商品名で提供されています。ぜひご賞味ください。